短い春も終わりを告げ、我が雪原地区もほんの少しだが温い風が吹きはじめた。
微かに差し込む朝の光。
颯爽とベットから飛び起きカーテンを開ける。
「今日はいよいよ決戦の日だ」
真の僧侶の証明
S ・ S ・ S
大人気ブロガー
【サワッチ】プレゼンツ
総勢300名以上が参加したスペシャルイベント。
全アストルティア民が固唾を飲んで待ったその日。
文字通り、
オノがマコトのソウリョとショウメイするのだ、と。
そしてわたしもその一人でありました。
わたしは高ぶっていた。
どれ程かというと、まさに
BGMはエレファントカシマシの【風に吹かれて】がピッタリだ。
あの男らしい渋いイントロが脳内を駆け巡る。
今この曲を聞きながらブログを読んでほしいくらいである。
僧侶。
本職戦士のわたしにとってそれは
いつもわたしの後ろにいる存在であり、到底かなわない相手である。
守るはずがいつも守られている。
そんな存在。
その僧侶に、片足どころか両足の膝まで浸りつつあった。
もがけばもがくほどズルズルと深みにはまり、
ふむ、これはなんとも面白い。
大いに咀嚼してやろうではないか。
わたしが知ってる僧侶となんかちょっと違うけど、そこそこの装備をそろえました。
あっという間にレベルがぐんぐん上がり、前衛にひっぱってもらえればコインボスで勝利を収めることもできた。
圧倒的経験の差を無視して一端を気取っていましたね。
そしてこのタイミングで飛び込んできたのがこのイベントである。
自分僧侶+サポート仲間バトルマスター3人で
セレド強ボス → アラハギーロ強ボス → メルサンディ強ボスを回り
道中の宿回復・どうぐの使用を一切せずレンダーシアの強ボスを倒すのが目的。
なんと心くすぐられるイベントでしょう。
知った瞬間からすぐ参加を決意しました!
決意っていうほど大げさなものじゃなくて、やってみた~い。みたいな軽いノリ。
イベント1日前から練習開始。
僧侶Lv75
コテンパンにやられました。
♪飛んでるけど全然そんな感情じゃない。
ワンモア・ワンモアと繰り返し。
なんどこの道を全力疾走したことでしょう。
なんど間違えて中に入ったことでしょう。
同志はどうしているのだろう(シャレじゃない
わたしのフレの中で参加する人は
【プラン(へんじがないただのしかばねになるブログ)】
しかいなかった。
何故…。
フレンド欄からチェックすると彼もどうやら真の僧侶目指して猛特訓を繰り返しているようでした。
「むっちゃ練習してるやん」
「そんなことないよ」
そう言った彼の名前は真っ赤だった。
まさにただのしかばねになるプラン。
わたしがセレドで練習を始めたころには、彼はセレドに見切りをつけ、次の村・アラハギーロへ颯爽とかけて行きました。
同志との間で多くを語るは無用。
ただこう伝えるだけ。
「次の村いっとけ!すぐ追いつく」
「かっこいい」
いかついオガ男には言われたくない。
わたしの無限ループがまた始まる。
いいかげん宿屋の少年も目を逸らすレベル。
「姉ちゃんあんた向いてないんじゃない?」
うるさいうるさい。
どうしても勝てない。
もうわけがわからないよ。
やっと一勝できたのは、始めてから何時間もたってからのことでした。
僧侶の残MP17
バトマス一人死亡中
この状態でアラハへ行けとはなんとも無茶な。
どこの物語の主人公ですか。
わたしは雪山に住む、しがないオーガです。
一応行ってはみましたがものの数秒で終了。
とにかくセレド強ボスをMP温存しながら確実に勝てるようにしよう。
イベント当日
お昼からセレドに閉じこもる。
気づいたら僧侶カンストしておりました。
午前中にバトマス3人抱えた状態でいそいそレベル上げをしたのです。
さぁ、もう言い訳できません。
フレンドのヒロシイ
同じ雪原地区に住む狸みたいなプクリポ。
彼を誘って練習。
とにかく無心にA連打してくれ、と頼みサポートの動きを真似てもらいながら私の動きのアドバイスをもらいました。
なんとなく、なんとなくわかったようなわからないような…。
運を味方につければいけるはず!
なんかもうなにもしてないテスト前みたいな、どっからか謎の自信がわいてました。
この原因不明の自信もすぐにしぼむ。
甲子園球場、阪神7回の裏。
ぴゅ~~~~~ポトッ。
まさにそんな感じ。
わかりますかこの人。
ここにだけ集まってるわけじゃないんですよ。
写ってないだけでこの密集が全体に広がっているんですよ。
完全に空気に吞まれてしまいました。
思えばこういうイベントに一人参加するのは初めてです。
遠くから見守る。
だが、その時間は確実に近づいているのです。
行かねば。
行かねばなのだよ。
明日にはそれぞれの道を追いかけていくだろう。
風に吹かれてゆこう。
そうミヤジも言ってます。
いざ扉へ。
同志への激励は不要。
ただ一言あればいい。
「アラハで会おう」
「かっこいい」
だからいかついオガ男に言われたくない。
結果。
とにかく、いままで無限に繰り返していたパターンと同じことをもう一度した。
そう、今までとなにも変わりない、ただもう一度同じことをしただけ。
路肩の石ころと成り果てたたわたくしをどうぞ笑ってください。
そしてわたしはそれを甘んじて受け入れようとも!
「旅のお方、また会う日まで」
プラン「えっ?」
とにかく同志よ頑張って。
彼の結果はプラン氏のブログにて公開されることでしょう。
さよならさ 今日の日よ
昨日までの優しさよ
手を振って旅立とうぜ
いつもの風に吹かれて
さ、まものつかいのレベル上げて両手剣130までふろっ。
わたしのフレも結構参加してたようだ。
だが誰も結果を報告してこない。
ごめん、あの日の写真おすじ撮ってたらぜんぶ消えてたから多分書かない